「この社会で障害がある人が働き続けられること」のクリティカルシンキング

論文を公開しました。


菊地建至

「この社会で障害がある人が働き続けられること」のクリティカルシンキング

 Critical Thinking on Making It a Reality for People with Disabilities to Continue Working in Japanese Society


https://kanazawa-med.repo.nii.ac.jp/records/2000271

 上記からダウンロードできます(PDF、無料)。

 

要旨

 「身体障害者」「知的障害者」「精神障害者」「発達障害者」などが日本の社会で働く機会も場所もまだ十分にないのが現状であり, そうした就労機会や場からの構造的排除及び排除的な人間関係の克服と支援の充実はこの社会の課題であり続けている。また, 働き始められる人が増えたとしてもそこから継続して長期に同じ職場で働くことができていないことも重要な問題である。この認識のもとで, この社会で障害がある人(People with disabilities in this society)の就労促進と良い就労支援に向けて何をどう考えるか。

 本論は, そうした改善を妨げるものとして「その人が職場にいることの意義が明確でないこと」及び「その人の就労を阻害する要因のひとつとしてハラスメントが主題化されていないこと」を指摘し, 雇用者や職場の同僚から見た, 職場で障害がある人が働いていることの意義, 及び, 職場で障害がある人へのハラスメントという問題設定が有用である理由を, 詳論する。これらが本論の特長であると同時に, 本人にとっての就労の意義については詳しく論じないことや, 社会で障害がある人の就業を阻害するハラスメントの調査研究でないことは, 本論の限界である。


願いとしては、自分のテーマとしてこういうことにも取り組む人が続きますように。


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