2025年8月1日 「ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った』をどう読むか」のひとつのアイデア
夏休み中の学生から「ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った』をどう読むか」の助言がほしいという連絡があり、ふと昔に引き戻された感じで、ここでも少し情報共有しようと思いました。
試してみようと思われる方がおられるかもしれないかと。
10年以上前ですが、『ツァラトゥストラはこう言った』(岩波文庫)を読んで対話する会を開いていました。イメージとしては、わたしがツアーガイドのような形で「今日はこことここを訪ねます、いろいろ話もしましょう」と、いくつかの章を参加者と一緒に訪ねて対話するという会でした。
第一部 「身体の軽蔑者」「読むことと書くこと」「山上の木」「戦争と戦士」「市場の蠅」「友」「隣人への愛」「贈り与える徳」
第二部 「鏡を持った幼な子」「至福の島々で」「有徳者たち」「毒ぐもタランテラ」「名声高い賢者たち」「舞踏の歌」「墓の歌」「自己超克」「悲壮な者たち」「大いなる事件」「預言者」「救済」「処世の術」「最も静かな時」
第三部 「旅びと」「幻影と謎」「来ては困る幸福」「通過」「脱落者たち」「帰郷」「三つの悪」
飛ばし飛ばし第三部の中盤まで読んで、その先も読みたいと思えば、また尋ねてください。その際は、「ツァラトゥストラの序文」や第三部後半を読むアドバイスをまたお伝えします。
*『ツァラトゥストラはこう言った』の前に『曙光』や『喜ばしき知恵』を読んでみてニーチェをもう少し読んでみようと思ったら、それから『ツァラトゥストラはこう言った』に向かうというのも一案だと思います。
2025年8月1日 菊地建至