2025年11月5日 金沢に移ってからしばらく大阪・京都で開いた「対話のある学びの場」など
2015年4月からわたし(菊地建至)は金沢にいます。
5、6年を過ぎた頃からかな、石川県で共に働く人たちとの関わりも深くなってきた頃から、もう何年目ということを思うこともなくなってきましたが、ときどきは振り返りを書くこともしておこうということで。
今回は、金沢に来てから、その後しばらくは、「授業」「対話のある学びの場」などを継続して京都・大阪でも開いていたことについて、メモ程度ですが少し振り返って遺しておきます。
・大阪教育大学では、2015年9月まで、「道徳教育」「道徳哲学」系の授業を担当した。
・大阪大学大学院文学研究科(臨床哲学)では、2016年3月までほんまさんとの共同授業を継続し、また、授業や「映像」「対話」のさまざまなイベントで関わったオレンジショップの「さよならオレンジショップ!祭!」に関わったところまで入れると、2017年3月まで待兼山(豊中市)に通った。
・「中之島哲学コレージュの10年を考える」を、ほんまさん・まつかわさん・鈴木径一郎さんと開いたのは2016年3月で、この時、まつかわは岡山から、わたしは金沢からの来阪組。
・以下は、京都でのいくつか「対話のある学びの場」のこと。大きく分けると2種類のものだが、どちらも種まきとして少しはお役に立てたのかなと思う。わたしのすることはたいていその程度です。
A 加茂直樹先生から紫明会館(京都市)で市民の学びの会を考えているので協力をと声をかけられ、開かせていただいたのが次のような「対話のある学びの場」(制作・運営・ファシリテーションなど)。こうして見ると、10年前の企画だがまたあってもいいなと思う。素晴らしいゲストと参加者の皆さんにも恵まれ、ありがたい時間だった。ゲストの方々は、現在、一層活躍されています。お名前を見て興味を持たれた方は、是非、現在のお仕事にもご注目を!
◎シリーズ「どう知り、どう生きるか」(市民的リサーチ)
第1回 2015年9月13日 「個人の自由と社会的強制のありよう」(ゲスト 児玉聡さん[京都大学])
第2回 2015年10月11日 「差別はなぜ悪いのか?」(ゲスト 堀田義太郎さん[東京理科大学])
第3回 2015年11月1日 「学校の中で、商業的でないカフェを運営することや溜まり場を排除しないことの意味について」(ゲスト 辻田梨紗さん[officeドーナツトーク])
◎2016年2月28日、3月19日、4月17日 「探Qクリティカルシンキング入門」(菊地建至のみ)
◎2016年9月18日「デモクラシーとマイナーな声を聞くこと」(菊地建至のみ)
◎シリーズ「グローバル人材を考える」
第1回 2016年11月20日「インティマシーをデザインする ── 21世紀のはじめ方」(ゲスト 鞍田崇さん[明治大学])
第2回 2016年12月18日「〈分断〉を越える想像力を求めて」(ゲスト 稲津秀樹さん[当時、関西学院大学、現在、鳥取大学])
第3回 2017年3月18日「四年後うちの学生はどこに向かって卒業していくのか」(ゲスト神崎宣次さん[南山大学])
B 京都大学の哲学系の人たちが「大学の外に出て」「対話のある学びの場」を作っていきたいと構想されていた時期に声をかけられ、協力させていただいたもの(企画・司会など)。場所は紫明会館(京都市)をお借りし、京大からは現場に「大西琢朗さん」(当時、文学部・教務補佐員、現在、立命館大学)と「講師」とそのつど数名の若い人(常時来ていた学部生以外はおそらくOD・院生など)が来て、会が終わった後も自転車押しながら話したり少しお茶して話したりしたと覚えている。ただし、わたしの記憶なので、経緯や細かいことで「違うよ」ということがあれば教えてください。大西さんも講師の方々も、現在、一層活躍されています。お名前を見て興味を持たれた方は、是非、現在のお仕事にもご注目を!
◎京都大学大学院文学研究科プロジェクト「京都で学ぶ人文学」哲学カフェ
2016年10月30日 「ひとはなぜ笑うのか──ユーモアが明かす人間の本性」(講師、佐金武さん[大阪市立大学]ほか)
2017年1月22日 「肉食は悪い事なのか」(講師、呉羽真さん[当時、京都大学・学融合フェロー、現在、山口大学])
2017年2月19日 「何のために生きるのか」(講師、君嶋泰明さん[当時、京都産業大学非常勤講師、現在、法政大学])
2017年3月18日 「どうして我々は2次元キャラクターに恋したり、フィクションに感動できたりするのか」(講師、田中一孝さん[桜美林大学])