昨日(2022年3月14日)学生に講演していただいた孫大輔さんのノート
昨日、春休みの学びの機会として「地域医療、人間全体をみる医師の先駆者に話を聞こう」という講演会を学生向けに開いた。
講演は、孫大輔さん(鳥取大学医学部地域医療学講座講師、日野病院総合診療科医師)にお願いし(タイトル「地域医療のブリコルール(器用人)を目指して」)、とてもありがたい、充実した時間だった。
孫さんがノートを記されているので、紹介します。
この講演会を開いた背景には、下記のようなこともあります。
医療系大学の学生が卒後、働き、患者の力になる、その具体的イメージのなかに、「大都市圏でない地域で暮らす人のために具体的に力になれる医師・看護師としての自分自身」を思い描くことにつながる教育内容が豊富にあるかということを考慮すると、また、多様な人と協力して地域社会に貢献する職業人のスタートに立つということの勇気をもてるような経験や社会知識を大学で学ぶことができたかという面を考慮すると、現行のものに加えてさらに多様な学習機会、教育の取組みが求められるのではないか。
専門教育に加え、学生たちがもう少し具体的な生活者のあり方やピアサポートのあり方、その人たちが生活する現代社会の特長や難点などをよく知る、そして、自分がそれにかかわる自己イメージをもてる、そのための教育プログラムも必要ではないか。
「地域で暮らす人との関わりを大切にして医療者として働く将来の自分」というものに、もっと具体的なイメージが持てると(喜びも苦労も含め)、卒業後・研修後すぐ、もしくはそう遠くない時期に、地域医療を主とする医療者生活を選択肢に入れやすくなるのではないか。
「地域医療、人間全体をみる医師の先駆者に話を聞こう」と企画し、孫先生に声をかけ、ご協力いただきました。